目次
屋根裏での雨漏りの兆候
屋根裏での雨漏りを疑うべき兆候について紹介します。
- 水染み、輪シミ
- カビの発生
- 濡れた断熱材
- 異臭の発生
- 雨音の発生
水染み、輪シミ
屋根裏には野地板、たるき、軒桁などの木部があります。
木部に水染み、輪シミがあると雨漏りの可能性が高いです。
カビの発生
天井材の上面に黒カビが発生することがあります。
屋根裏の黒カビの原因は雨漏りか結露による水分が原因となります。
濡れた断熱材
断熱材が濡れていたり、断熱材の表面に水染みがあると雨漏りの可能性があります。
異臭の発生
屋根裏に入ったときに異臭がしている場合は、雨漏りの可能性があります。
異臭はカビや小動物の糞尿のどちらかだと思います。
雨音の発生
降雨時に天井上でポタポタと音がする場合は、雨漏りの可能性があります。
屋根裏からの雨漏りの5つの原因
屋根裏からの雨漏りの主なる5つの原因について紹介します。
- 谷板金や棟板金の隙間
- 屋根材や外壁材の隙間
- スレート材の劣化
- 瓦や周辺の劣化
- コーキングの劣化
次の章から詳しく解説していきます。
【屋根裏からの雨漏りの原因】①谷板金や棟板金の隙間
屋根裏からの雨漏りの原因は谷板金の穴開きや棟板金の隙間からの浸入です。
谷板金は経年劣化で雨水が流れる部分に貫通穴が開いてしまいます。
谷部は雨水が集まる部分ですので、貫通穴が開くと常に雨水が浸入し、やがて屋根裏へ雨漏りします。
屋根の棟板金の隙間から強風雨が吹き込み、屋根裏へ雨漏りすることがあります。
また、巨大台風などの強風で棟板金が浮いてしまうことがあります。
棟板金が浮いてしまうとその下の防水シートへ雨水が浸入するので、やがて屋根裏へ雨漏りします。
棟板金の浮きの修理について詳しくはこちらの記事で解説しています。
棟板金の浮きの修理に必要な費用は?工事の流れなども詳しく解説
【屋根裏からの雨漏りの原因】②屋根材や外壁材の隙間
屋根材の隙間から強風雨ではその下の防水シートへ雨水が浸入します。
屋根材を留める釘・ビスの穴がその防水シートには開いているので、そこから伝わり屋根裏へ雨漏りすることがあります。
天井よりも高い位置の外壁材の隙間から強風雨で屋根裏へ雨漏りすることがあります。
また、屋根と壁の取り合い部からも強風雨で屋根裏へ浸入します。
取り合い部はコーキング処理されていても経年劣化でヒビ割れやはがれが起きてしまうので、メンテナンスが必要となります。
【屋根裏からの雨漏りの原因】③スレート材の劣化
スレート屋根は通常であれば、雨漏りしにくい屋根材と言えます。
スレート材の劣化で塗装メンテナンスを行うことがありますが、その時に「縁切り」という作業を行わないとかえって、雨漏りする原因になります。
縁切りを行わないとスレート屋根の上下の段差部が塗料で埋まってしまい、スレートの裏側へ浸入した雨水が排水されずに雨漏りするリスクとなります。
スレート屋根は2枚重なりで雨漏りをふせいでいるので、スレート材の割れやヒビ割れでは雨水浸入することはありません。
スレート材の塗装メンテナンスでは必ず縁切りを行いましょう。
また、スレート屋根に設置されている防水シートは寿命が25~30年程度であるので、スレート屋根の寿命も25~30年程度となります。
スレート屋根について詳しくはこちらの記事で解説しています。
【屋根裏からの雨漏りの原因】④瓦や周辺の劣化
瓦屋根の棟部に使われている漆喰がはがれ、その中に入っている葺き土が流れ出してしまうと屋根裏からの雨漏りにつながります。
漆喰のメンテナンスとしては、「塗り直し」と言って、既存の漆喰をはがして新しい漆喰を塗り直すこととなります。
しかし、既存の漆喰をはがさずに新しい漆喰を塗る「重ね塗り」をしてしまうと瓦から伝わる雨水を排水できなくなりかえって、雨漏りするようになります。
漆喰は日本瓦屋根にしか使用されず、日本瓦屋根の中でも軒先・壁際・棟部・鬼瓦まわりなど決まった部分に使用されています。
瓦のズレや瓦同士の隙間から雨水が瓦下へ浸入することはあります。
瓦下にある防水シートで屋根裏への雨漏りを防いでいますが、その防水シートが劣化すると雨漏りの原因になります。
漆喰が屋根に使われている理由について詳しくはこちらの記事で解説しています。
漆喰が屋根に使われる理由とは?経年劣化の症状や補修も方法も紹介
【屋根裏からの雨漏りの原因】⑤コーキングの劣化
屋根裏からの雨漏りの原因として、コーキングの劣化があります。
先ほども触れましたが、屋根と壁の取り合い部ではコーキング処理で隙間をふさぐ場合があります。
コーキングの劣化で隙間から風雨が屋根裏へ吹き込みと雨水が浸入してしまいます。
また、近年では屋根の軒の出が少なかったり、無かったりするので取り合い部へ日射があたり、コーキングの劣化も早くなるリスクとなります。
それ以外にも外壁の換気扇まわりや小屋裏換気ガラリまわりのコーキングの劣化は屋根裏へ雨漏りする原因の1つです。
コーキングについて詳しくはこちらの記事で解説しています。
屋根裏を点検する際の注意点
屋根裏からの雨漏りを疑い、自分で屋根裏を点検する際の注意点を紹介します。
- 屋根裏には入らず覗くだけにする
- カビやホコリがあるため気管が弱い人は点検を控える
- 電気配線には触らない
- 小動物の糞尿があることがあるので点検口を開けるときに落下に気をつける
- 夏場は異常な暑さなので熱中症に気をつける
屋根裏には入らずに点検口から覗くだけにしておきましょう。
屋根裏に上がって天井材を踏むと踏み抜いて屋根裏から落下するリスクがあります。
カビやホコリ、小動物の糞尿などもあるので、屋根裏に入るのは専門業者に依頼しましょう。
自分でできる雨漏りの点検方法について詳しくはこちらの記事で解説しています。
屋根裏の結露が雨漏りに見えることがある
屋根裏の水染みの原因が結露の場合もあります。
雨漏りと結露の違いは、時期、場所、水滴の状態があるが、修理業者でも区別がつかない場合があります。
雨漏りと結露の直し方は全く異なるため、専門的ではない業者が修理しても再発するリスクが高いです。
屋根裏の水染みを発見した場合は、雨漏り専門業者へ原因調査から修理までを依頼することをオススメします。
雨漏りと結露について詳しくはこちらの記事で解説しています。
【まとめ】屋根裏のシミや雨音は雨漏りを疑おう
屋根裏での雨漏りの兆候を紹介しました。
屋根裏でのシミや雨音は雨漏りの可能性が高いです。
しかし、詳しい点検は天井から落下するリスクもありますので、専門業者へ雨漏り調査から修理までを依頼しましょう。
雨漏り以外では、結露や小動物の糞尿があります。
結露や小動物の駆除も詳しい雨漏り業者へ依頼すると再発を防ぐことにつなります。
雨漏りに関してお悩みの方はお気軽にお問い合わせください。
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