目次
雨漏り修理の前にまず確認しておきたいこと
雨漏りを修理するためには、まず雨漏りの原因となる箇所を見つけることが必要です。
自分自身で目視による調査を行うことで、まれにわかる場合があります。
自分で目視調査する際のポイントは雨漏りしているところの真上を調べましょう。
しかし、なかなかわからない場合、ズルズルと雨漏りを繰り返すよりも雨漏り修理業者に依頼した方が賢明です。
雨漏りにより家のダメージが大きくなると補修費用が高くなります。
早めに直す方が、確実に安上がりです。
もし専門業者に依頼するなら、以下の情報があるとスムーズです。
1)築年数、何階建て
2)家の材質は、木造?鉄骨?鉄筋コンクリート?
3)屋根材の種類は?外壁材の種類は?
4)初めて漏れた日、最近漏れた日
5)どんな雨や風の時に漏れますか?
6)雨の降り始めからどれぐらい経って漏れてきますか?
7)家の図面はありますか?
8)調査日時の調整
わかるだけでもいいので、調べておくと落ち着いて業者とやり取りができますよ。
雨漏りの原因をランキング形式で知りたい方必見【慶応4年創業の屋根屋が解説】
雨漏り調査ってなにをするの?費用は?5つの方法をプロが徹底解説!
雨漏りの修理を専門業者に依頼したときの費用の目安
お客様が、まず知りたいのは、
「雨漏りの修理をするのに、いったい何円くらい必要なのか?」
という点ではないでしょうか。
一般的な雨漏り修理の費用相場を下の表でご紹介します!
項目 | 修理内容 | 金額 | 単位 |
---|---|---|---|
屋根修理 | 瓦の差し替え | 20,000円~ | /枚 |
屋根修理 | 棟板金の部分取替 | 3~15万円 | /棟 |
屋根修理 | 瓦の葺き替え | 15,000円~ | /㎡ |
屋根修理 | スレート屋根の葺き替え | 12,000円~ | /㎡ |
外壁修理 | シーリング工事 | 900~1,200円 | /m |
外壁修理 | 塗装工事 | 2,000円~ | ㎡ |
外壁修理 | サイディング張替え | 12,000円~ | /㎡ |
屋上修理 | 防水工事 | 7,500円~ | /㎡ |
シロアリ駆除 | シロアリ駆除工事 | 8,000円~ | /坪 |
費用相場を見ても自分の家に置き換えるのは、むずかしいと思います。
なぜなら、雨漏りの原因がわからないと、どこをどのように直したらいいのか、わからないからです。
そこで、よりイメージしてもらえるようにと、実際の代表的な雨漏り事例とその修理方法・費用をまとめました!
雨漏り修理は、新築工事とは違い、各建物の立地・デザイン・材料仕様、雨漏り原因、築年数、ご予算によって、おススメの補修内容が変わってきます!
雨漏りの場所・材料仕様ごとに、下の表にまとめていますので、雨漏り修理の費用目安としてください。
雨漏り場所 | 材料名 | 修理内容 | 費用 |
---|---|---|---|
屋根 | 瓦屋根 | 土葺きの葺き替え | 250万円 |
屋根 | 瓦屋根 | 引掛け葺きの葺き替え | 160万円 |
屋根 | セメント屋根材 | 軒先の部分修理 | 60万円 |
屋根 | 瓦屋根 | 棟部の部分修理 | 40万円 |
屋根 | 天窓 | 周辺の部分修理 | 15万円 |
屋根 | セメント屋根材 | 葺き替え | 150万円 |
屋根 | セメント屋根材 | 部分修理 | 50万円 |
屋根 | 金属屋根 | 銅板葺きの修理 | 30万円 |
屋根 | スレート屋根 | 葺き替え | 120万円 |
外壁 | 窯業系サイディング | 1面全体交換修理 | 120万円 |
外壁 | ALC | シーリング・塗装修理 | 150万円 |
外壁 | タイル張り | ひび割れの部分交換 | 150万円 |
屋上 | シート防水 | 全面ウレタン防水での修理 | 100万円 |
屋上 | アスファルト防水 | アスファルト防水での修理 | 100万円 |
笠木 | ルーフバルコニーの笠木 | 笠木の部分修理 | 15万円 |
笠木 | バルコニー | 内壁・軒天の部分修理 | 80万円 |
雨漏りの修理は自分でできる?応急処置のポイントとは?
自分で雨漏り修理を行う場合、修理というよりもあくまでも応急処置とお考えください。
雨漏りの根本原因を直すのは業者に任せて、DIYでは雨漏りの浸入口をふさぐ応急処置が無難です。
シーリング材やテープなら、補修方法が間違っていても、簡単に外すことができるからです。
これらの材料でも、雨の浸入口を的確にふさいでいれば、数年間は雨漏りを止めることができます。
DIYで応急処置できる雨漏りをいくつか挙げてみます。
- 1階窓廻りのシーリングの劣化による雨漏り
- 2階バルコニーの掃き出し窓下と防水層の隙間から浸入した雨漏り
- 1階屋根の雨どい詰まりによる雨水のオーバーフロー
- 1階外壁・サイディングの隙間から強風雨で浸入する雨漏り
ただし、以下の3つには注意してください。
- 高所作業は危険なため、屋根の上での作業など危険を伴う場合はやめておく
- コーキングなどは、かえって作業することで雨漏りが悪化する場合がある
- 応急処置で雨漏りが止まっていると思っても、内部で雨漏りしている場合や雨漏り箇所が1つではない場合がある
DIYで修理できる/できない雨漏りを教えます。修理のポイントも。
雨漏りの修理をせずに放置しているとヤバイ?
雨漏り修理をせずに放置した場合は、大規模な補修工事になってしまう可能性があります。
雨漏りの初期段階で直す費用の何倍もかかることがあります。
そこで、雨漏りの可能性がある症状を紹介しておきます。
- 天井にうっすらシミがある
- 壁紙の上の方にシミがある
- 障子やふすまが波うっている
- 結露が多い
- 床が膨れ上がる
- 部屋がカビ臭い
- 壁内・天井上から雨音がする
これらの症状がある場合は、雨漏り修理業者に相談してみましょう。
雨漏りを放置すると家の寿命が減ります【屋根屋が危険性を解説】
雨漏りを3つのタイプに分けて解説!あなたはどのタイプ?
雨漏りで困っている人、悩んでいる人といっても様々なケースがあります。
それぞれのケースによって、雨漏りの原因、対策、依頼先などが変わってきます。
本章では、3つのタイプに分類してします。
3つのタイプは以下の通りです。
- 突然に雨漏りした人
- 何度も雨漏りしているけれど解決しない人
- 台風や大雨のときだけ雨漏りする人
次の章からは、それぞれのタイプについて詳しく解説していきますね。
【タイプ1】突然の雨漏り!誰に相談すればいい?
突然の雨漏りで大切なことは、原因を早い段階で把握することです。
自分で原因を探してもわからない場合は、業者に依頼して早めに修理してください。
そもそも家はいつ頃、雨漏りするでしょうか?
だいぶ大雑把なくくりですが、一般的には、
1)「建ててすぐ」
2)「築10年経過後」です。
1)「建ててすぐ」の雨漏りは設計施工不良の可能性があります。
相談相手としては、「建てた工務店さん」に連絡しましょう!
2)「築10年経過後」は家自体の経年劣化が原因の可能性があります。
屋根・壁の防水材料が消耗しているかも?です。
相談相手としては、「建てた工務店さん」、もしくは「雨漏り修理業者」に連絡しましょう!
突然の雨漏りであっても、慌てて契約すると高額な契約をしてしまう可能性があるため、複数の業者の見積もりをとったり、1人で決めて契約しないようにしてください。
とくに、その日に契約を結ぼうとする業者は悪徳業者の可能性が高いので、しっかりとお断りしましょう。
【屋根屋が解説】雨漏り修理の悪徳業者を見抜く5つコツをを徹底解説!
【タイプ2】何度も雨漏りする!原因や対策について解説!
意外と多いご相談として、「雨漏りが直らなくて困っている」というものです。
「ずっと雨漏りが直らない・・」
「いろんな業者に見てもらったけど・・」
「直ったと思ったけど再発する・・」
運悪くお客様にとっては、「雨漏りが直らなくて憂うつ」「お金を無駄にした」というダブルパンチです!
何度も雨漏りする原因は以下の3つです。
- 専門外の修理業者に頼んでいる
- 雨漏り調査をせず、勘だけで修理を行っている
- 建物の設計・仕様に問題がある
その解決策としては、以下の2つです。
- 雨漏り修理業者を選びなおす
- デザインよりも雨漏りを止めることを優先する
雨漏りの原因箇所に対する知見があり、雨漏り調査をしっかり行って原因を把握して、正しい施工ができる「雨漏り修理業者」を粘り強く探しましょう。
ずっと雨漏りが直らない!一体どうすればいい?【屋根プロが教える・雨漏り調査と修理】
【タイプ3】台風のときだけ雨漏りする!修理した方がいい?
台風の時は雨漏りしていても、普段の雨は何もないから、業者を探すのがめんどくさいし、大丈夫だと思っている人はいませんか?
雨漏りが台風のときだけであっても、早期に修理した方が間違いないです。
実は台風以外のときでも、室内へは雨漏りしていなくても、建物内へは雨水が浸入している可能性もあります。
たとえ雨漏りが台風の時だけだとしても、心配な悪影響が3つあるのでご紹介します。
・家が傷む(木が腐る)
ひんぱんに雨水が入った部分の木材は、腐ってくるので、家の強度が低下します。
また、鉄骨造の場合は鉄が錆びて、腐食します。
・シロアリが発生する
シロアリは木材の湿気を好むため、シロアリにより柱等の木材を食われてしまい、家の強度が低下します。
・アレルギーや喘息の原因になる
家の内部に雨水が入り、高い湿度が続くとカビが生えてきます。
カビは、アレルギーや喘息の原因となり、健康被害にもつながります。
結果、雨漏りの2次被害を心配するなら、早めに直した方が間違いないです。
台風の時だけ雨漏りする!その理由と影響について屋根屋が徹底解説!
雨漏り修理で大切なことは業者選び!選び方のコツは?
雨漏り修理で大切なことは、業者選びです。
では、どういったことに気をつければ良いのでしょうか?業者選びのときに、押さえておきたいコツは、以下の4つです。
- 原因をしっかりと特定できる業者を選ぶ
- 修理の見積もりが相場内である業者を選ぶ
- 工事前後の配慮が近所にできる業者を選ぶ
- アフターフォローが充実している業者を選ぶ
これらのコツは、ホームページを見るだけであったり、少し修理の工事の説明を受けるだけではわかりません。
雨漏りの調査方法、修理の方法などをしっかり確認し、納得がいくまで質問し説明してもらうようにしましょう。
複数の業者に見積もりを取ることも重要です。
まとめ:雨漏りはできるだけ早く雨漏り修理業者に相談を!
雨漏り修理費用の相場感をご紹介しましたが、原因によって修理方法が異なるため、あわせて雨漏り修理費用の目安もご紹介しました。
雨漏りのお悩みは、建物の仕様・立地・築年数・予算・今後の住まい方などさまざまで、お客様ごとに異なります。
しかし、共通して言えることは、「雨漏りは早く直したい。直した方がいい。」と言うことです。
雨漏りを3つのタイプに分けて、解決策を紹介しています。
- 突然に雨漏りした人
- 何度も雨漏りしているけれど解決しない人
- 台風や大雨のときだけ雨漏りする人
解決策でもふれましたが、雨漏り修理で大切なことは業者選びです。
- 原因をしっかりと特定できる業者を選ぶ
- 修理の見積もりが相場内である業者を選ぶ
- 工事前後の配慮が近所にできる業者を選ぶ
- アフターフォローが充実している業者を選ぶ
以上、4つのポイントを見比べて、選びましょう!
また、雨漏りの技術的な内容で、疑問点等、ございましたら、お気軽にご相談ください。メール・お電話で、回答させていただきます。
愛知県でお困りの方は、神清にご相談・ご依頼ください!
神清からのお願い
記事を最後まで読んでいただきありがとうございます。
お客様の率直な感想をいただくため「役にたった」「役に立たなかった」ボタンを設置しました。
私たちは、日々屋根にお困りのお客様にとって必要な情報をお伝えしたいと考えております。今後のご参考にさせて頂きますのでご協力よろしくお願いいたします。