目次
- ハウスメーカーの雨樋はメンテナンス不要?構造と耐久性の特徴
- ハウスメーカー住宅でも注意したい雨樋のトラブル
- ハウスメーカー住宅でも注意|雨樋が詰まる原因
- ハウスメーカー住宅でも注意|雨樋の詰まりを放置するとどうなる?
- ハウスメーカー住宅の雨樋清掃費用相場
- ハウスメーカー住宅の雨樋清掃を業者に依頼するときの注意点
- ハウスメーカー住宅の雨樋清掃を業者に依頼すべき状態とは?
- ハウスメーカー住宅の雨樋で清掃ではなく点検・修理が必要な状態とは?
- ハウスメーカー住宅の雨樋清掃を安く安全に行うためのポイント
- ハウスメーカー住宅の雨樋清掃をDIYする方法と注意点
- 雨樋メーカーはどうやって調べる?
- 【まとめ】ハウスメーカーの雨樋も定期点検と清掃が長持ちのカギ
ハウスメーカーの雨樋はメンテナンス不要?構造と耐久性の特徴
ハウスメーカーの雨樋はメンテナンス不要なの?について、雨樋の構造と耐久性を解説します。
雨樋は屋根の雨水を地面へ流す重要な設備であり、ハウスメーカー住宅でも基本構造は同じです。
屋根の軒先についている軒樋で屋根面の雨水を集めて、それを落とし口から縦樋へつなげて地面の雨水枡へ流す一連の仕組みとなっています。
雨樋の材質、形状によって耐用年数は異なりますが、メンテナンス不要の雨樋はありません。
比較的安価な樹脂製雨樋は紫外線や熱による劣化、風雨・雪などによる外力などによる変形などが生じやすく、耐用年数はおよそ20年前後となります。
高耐久な雨樋は材料の劣化は生じにくいものの、雨樋の機能が十分に果たせているか定期点検や清掃が必要となります。
雨樋の寿命について「雨樋の経年劣化の症状とは?寿命だとわかるサインを見逃すな」の記事で詳しく解説します。
ハウスメーカー住宅でも注意したい雨樋のトラブル
ハウスメーカー住宅でも注意したい雨樋のトラブルを紹介します。
ハウスメーカーで建てた住宅でも注意したい雨樋のトラブルとして、雨樋の詰まりによるトラブルです。
雨樋が詰まることで、屋根からの雨水を適切に排水できず、雨樋からオーバーフローすることで以下の不具合が生じます。
- 雨樋からの水の音が響く
- 雨樋の下方に水たまりができる
- 水が跳ねて外壁が汚れる
- 跳ねた雨水が建物の基礎・土台にまで入ってくる
とくに、雨樋から水が落ちる雨音は、ご近所様へ迷惑をかける可能性もあり、ご近所トラブルに発展するリスクとなるので注意が必要です。
ハウスメーカー住宅でも注意|雨樋が詰まる原因
ハウスメーカー住宅でも注意しておきたい雨樋が詰まる原因について解説します。
雨樋が詰まることの多くは、縦樋への落とし口のあなが詰まることで発生します。
落とし口には、以下のものが堆積してあなを詰まらせます。
- 落ち葉・・・周辺の大きな木があると溜まりやすい
- 土ぼこりや細い枝、枯れ草、樹種・・・風で飛んできたりする/鳥が運んでくる
- ビニール袋・ボール・洗濯バサミなどの人工物
- 鳥の巣
建物周辺に大きな木があると落ち葉が雨樋を詰まらせると連想しやすいのですが、意外と大きな木がなくても雨樋が詰まることがあります。
郊外では土ぼこりと細い枝、草、樹種が絡みあって、落とし口が詰まっている場合が多いです。
街中ではなぜか人工物が樋の中に入っていることもあります。
雨樋の詰まりについて「雨樋の詰まりを解消するための料金は?事例を紹介しながら解説」の記事で詳しく解説しています。
ハウスメーカー住宅でも注意|雨樋の詰まりを放置するとどうなる?
ハウスメーカー住宅でも注意しなければならない雨樋の詰まりを放置することで及ぶ影響について解説します。
雨樋の詰まりを放置すると、以下のような悪影響が出ることがあります。
- 雨漏りのリスクが高まる
- 外壁材の劣化
- カビやコケの発生
- シロアリ被害のリスク
- 騒音・泥はねによる近隣トラブル
雨樋の詰まりを放置して、雨樋からのオーバーフローが発生することで、屋根に降った雨水が外壁を伝わるようになります。
外壁・サッシからの雨漏りや外壁材の劣化につながります。
外壁材の水分が多くなるので、外壁面にはカビやコケ・藻が生えやすいです。
基礎や土台への雨水の跳ね返りが増えるので、床下がシロアリの好む環境下となり、シロアリ被害を招く可能性があります。
雨水の跳ね返りにより、隣家に雨だれがついたり、泥はねが発生することによる近隣トラブルも起きることもあります。
ハウスメーカー住宅の雨樋清掃費用相場
ハウスメーカー住宅でも必要となる雨樋清掃費用相場を紹介します。
一般的な業者へ依頼した場合の雨樋清掃の費用相場は1回あたり約2.5~3万円が目安となります。
雨樋を掃除する時間としては、数時間~半日程度が多いです。
屋根の傾斜がきつい場合や狭小地ではしごがかからない場合、安全確保のために足場を設置する場合などは足場費用として15~25万円の追加費用がかかります。
しかし、ハウスメーカーに依頼する場合は、足場が必須となる可能性が高く、雨樋清掃の費用相場はさらに高額となります。
雨樋清掃の費用相場について「雨樋掃除の費用相場と業者選びのポイント|DIYの注意点も解説」の記事で詳しく解説しています。
ハウスメーカー住宅の雨樋清掃を業者に依頼するときの注意点
ハウスメーカー住宅の雨樋清掃を業者に依頼するときの注意点について紹介します。
先程も説明しましたが、ハウスメーカーへ依頼することは安全・安心ですが、足場が必須となる可能性が高く、一般的な業者の10倍以上の費用になることを覚悟しておきましょう。
ハウスメーカーよりも安価な業者を探す場合、地元の業者に依頼することがオススメです。
チラシ・ポスティングなどで、雨樋の掃除を3,000~5,000円程度の安い価格でPRする業者もいますが、このタイプの業者には注意しておきましょう。
この価格では商売が成り立たないので、屋根に上がった後に不要な高額工事をすすめられるケースもあるからです。
地元業者としては、屋根工事業者、板金工事業者、樋工事業者などが対応してくれますが、必ず、費用を確認してから依頼するようにしましょう。
ハウスメーカー住宅の雨樋清掃を業者に依頼すべき状態とは?
ハウスメーカー住宅の雨樋清掃を業者に依頼すべき状態について解説します。
雨樋清掃を業者に依頼すべき雨樋の状態は以下となります。
- 大雨時に軒樋からオーバーフローしている
- 雨がやんでも軒樋のつなぎ目から水が漏れて落ちてくる
- 軒樋、落とし口、落ち葉よけネットの隙間から草が生えている
雨樋の詰まりを発見しやすいのは降雨時です。
大雨時に軒樋からオーバーフローしている場合、詰まっている可能性が高いので雨樋掃除を依頼しましょう。
また、雨がやんだときに点検してみるとわかりやすいです。
雨がやんでも軒樋のつなぎ目から水が漏れて落ちてくる場合は、軒樋に水が溜まっていることを表しています。
詰まっている可能性もあるので、雨樋の掃除・点検を依頼しましょう。
雨樋の中に土や落ち葉がたまり、そこから草が生えている状態は、雨樋の機能が著しく低下している状態ですので、早急な掃除が必要です。
ハウスメーカー住宅の雨樋で清掃ではなく点検・修理が必要な状態とは?
ハウスメーカー住宅の雨樋で清掃ではなく点検・修理が必要な状態について紹介します。
雨樋に次のような症状がある場合は、掃除では解決できず部材の劣化や構造の問題が考えられるため、業者による点検や修理が必要です。
- 雨樋のズレ、ひび割れ、変形
- 金具のサビや破損
- 水が流れずたまっている
- 傾斜が正しくない
●雨樋のズレ、ひび割れ、変形
●金具のサビや破損
金具のサビや破損は軒樋の傾斜を狂わせるので、修理が必要です。
●雨水が流れずたまっている
雨樋の詰まりを解消すれば直る場合もありますが、傾斜が正しくない場合もありますので点検して、必要であれば修理が必要です。
●傾斜が正しくない
屋根の変形や軒樋の変形などで生じるため、雨樋の交換が必要です。
ハウスメーカー住宅の雨樋清掃を安く安全に行うためのポイント
ハウスメーカー住宅の雨樋清掃を安く安全に行うためのポイントについて紹介します。
雨樋清掃を安く安全に行うためのポイントを紹介します。
- 複数社から見積もりを取り、費用と対応を比較する
- 中間マージンが発生しない専門業者に依頼する
- 外壁塗装や屋根修理と同時に行い足場代を節約する
- 定期的に雨樋を清掃して詰まりを防ぐ
- 落ち葉よけシートを活用して清掃頻度を減らす
安く安全に行うためには、実績のある地元の専門業者へ依頼することになります。
雨樋専門の業者は少ないため、屋根業者やリフォーム業者を探すこともオススメです。
そもそも掃除の頻度を減らすためには、細かい葉や細い枝にも対応できる落ち葉よけシートを設置することもオススメです。
ハウスメーカー住宅の雨樋清掃をDIYする方法と注意点
ハウスメーカー住宅の雨樋清掃をDIYする方法と注意点を解説します。
住宅の形状や屋根材の種類によっては、雨樋清掃は高所作業となり、大変危険ですので無理せず業者へ依頼することをオススメします。
DIYをする場合には、以下の道具が必要です。
- はしご
- 手袋
- トング
- スプリングワイヤーブラシ
- 土嚢袋
屋根には上らず、はしごの上から詰まりを取り除くようにしてください。
雨樋清掃について「雨樋の掃除に必要な道具は何?掃除の手順や注意点も徹底解説」の記事で詳しく解説しています。
雨樋メーカーはどうやって調べる?
雨樋メーカーの調べ方を紹介しておきます。
雨樋メーカーはハウスメーカーの図面に商品名とメーカーが記載されている場合が多いので、図面から調べることが簡単です。
雨樋にもメーカーのロゴマークや品番などが入っている部分があるので、そこを探すこともできます。
縦樋なら樋本体の表面、軒樋なら末端に付いているキャップ状の部品(止まり)に入っていることが多いです。
【まとめ】ハウスメーカーの雨樋も定期点検と清掃が長持ちのカギ
ハウスメーカーの雨樋もメンテナンス不要ではありません。
仮に耐用年数の高い材質・形状を選択しても、定期点検と清掃は必須となります。
雨樋が詰まってしまうと雨樋の機能を果たさなくなり、建物に様々な悪影響を及ぼします。
清掃の頻度を減らすためには、落ち葉よけシートをオススメします。
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雨樋詰まり防止には「落ち葉よけシート」


