みなさま。こんにちは。
屋根から人の笑顔を作りたい!!!
神清(かみせい)のDr.神谷です。
日本瓦の軒先をスッキリ見せる瓦として、「一文字軒(いちもんじのき)」があります。
瓦職人が瓦を一枚一枚すり合わせて施工するため、高級な屋根となります。
同じようなスッキリしたイメージとなりながら、簡易施工で仕上がる瓦として、「ストレート軒」もあります。
「一文字軒」と「ストレート軒」の違いについて、ご質問いただきましたので、簡単にご紹介します!
「一文字軒」とはこんなものです!
日本瓦の軒が真直ぐに見えるデザインです。
特徴としては、左右の一文字瓦を葺くのに、1枚毎に瓦を加工して隙間がないように「すり合わせ」を行います。
具体的には赤丸の部分をすり合わせています。
瓦は焼き物なため、焼成時に収縮があり、形状が若干変形します。
その変形している一文字瓦を真直ぐに隙間なく葺くために、変形分を瓦職人が1枚1枚加工します。
きれいに仕上げるためには熟練の技が必要となり、その分、手間を掛けて、高級な屋根となります。
施工中の一文字軒瓦です!
「一文字軒」を右から見ても真直ぐ見えます。
左から見ても真直ぐ見えます。
下から見ても真直ぐ見えます。
焼きねじのある瓦をこのように真直ぐに見せることができる「一文字軒」は昔から高級品と考えられ、いい家のシンボルでもありました。
「ストレート軒」とはこんなものです!
真っ正面から見ると「一文字軒」に見えるデザインの瓦です。
「一文字軒」は1枚1枚をすり合わせて、手間がかかり過ぎるので、それを簡略化した瓦と言えます。
瓦の端と端の寸法を変えることで、左右の瓦が重なるようになっています。
段差による重なりのため、右側・左側・下側から見ると一文字軒と違い段差がわかります。
しかし、真っ正面からは真直ぐに見える軒瓦です。
一般的な軒瓦は「万十軒(まんじゅうのき)」
一般的な軒瓦の万十軒と見比べれば、「ストレート軒」のスッキリ感を感じていただけるのではないでしょうか?
価格的には「万十軒」<「ストレート軒」<「一文字軒」!
価格的には「万十軒」<「ストレート軒」<「一文字軒」となっています。
私は年を重ねて、この価格差がしっかり感じ取れるようになってきました。
和風住宅を好まれる方・デザインされる方は、是非、この軒瓦のデザインにはこだわっていただきたいと思います。
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