公共施設の屋根材を比較!
地元の小学校が建て替えされました。
デザインとして、部分的に三州瓦を使用した屋根となっていますが、全体的には、陸屋根でした。
公共施設は60年単位で、施設を維持管理しなければならないので、イニシャルコストも大事ですが、将来の維持管理費も考慮してほしいと思います。
以前、見学した地方の公共施設の屋根で比較していみます。
自然豊かな場所に、町の公共施設がありました。
手前の瓦屋根の建物は足湯を楽しめる施設となっていました。
その奥に見えるのは健康施設のようで、少し前に建てられた感じでした。
その施設の屋根は金属屋根・アスファルトシングル屋根となっていました。
公共施設は、その建設時の流行りが影響するのか、デザインの統一感はないです。
素人ですが、公共施設が統一されたデザインになっていると、それだけで、街の看板になるような気がします!
屋根材に注目してみます!
デザイン・仕様だけでなく、屋根材に注目してみます!
金属屋根
金属屋根は横葺きという種類で、横の線が目立つデザインでした。
よく見ると表面に錆びが全体的に発生しています。
ここまで錆びる前に、塗装して維持管理する必要があります。
ケラバ板金部分も錆びが発生している。
このように、錆びが進行すると、塗装ではなく、葺き替えも検討の中に入ってきます。
アスファルトシングル葺き
下屋に使われている屋根材は、アスファルトシングル葺きでした。
こちらは、金属屋根のように錆びることはなく、塗装の必要がない屋根材です。
しかし、強風に弱く、赤丸部分のように、屋根材自体が飛散してしまっています。
また、表面の砂がとれて、変色している部分がいたるところにあります。
アスファルトシングル葺きは、この上に、もう一度、アスファルトシングルを重ね張りするメンテナンスを行います。
瓦屋根
瓦屋根は劣化していません。
これから60年は大丈夫です。
巨大地震が来なければですが。
残念ながら、この屋根の施工方法は、旧工法だからです。(棟に銅線が見える)
瓦の材自体は耐久性は抜群で、全く問題はありません。
ただ、旧工法の施工のため、巨大地震が来ると棟が崩れてしまうのです。
この棟部は、ガイドライン工法に葺き直しをする必要があります。
瓦屋根の現在の仕様について
瓦屋根の現在の仕様は、巨大地震に耐えられるガイドライン工法となっています。
地元の新しく建て替えした学校の屋根もガイドライン工法です。
この場合、維持管理費は大幅に安価だと言えます。
公共施設は長期に渡り、維持管理をしなければなりません。
設計時のデザイン・イニシャルコストに加え、維持管理費も含めた仕様の検討もこれからは重要だと思います。
ポイントまとめ
・金属屋根は錆びる
・アスファルトシングルは飛散する
・瓦はガイドライン工法で棟を葺き直し
屋根に関して、お悩みの方はお気軽にお問い合わせください。
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