瓦屋根 瓦屋と塗装屋さんの点検ポイントの違いをご紹介します!

Dr.神谷
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  • みなさま。こんにちは。
    屋根から人の笑顔を作りたい!!!
    神清(かみせい)のDr.神谷です。

    今日は、瓦屋と塗装屋さんとでは、当然ながら、
    瓦屋根を点検するポイントが違うことをご紹介します!

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瓦屋と塗装屋さんの瓦屋根を点検するポイントの違い!

以前、瓦屋根点検の依頼がありました。

「外壁を塗装するので、塗装屋さんが瓦屋根に登ったところ、

「しっくいがはがれている」と指摘を受け、しっくい補修の見積をもらった。

瓦屋さんにも点検してもらいたい。」

とのことで、点検させてもらいました。

塗装屋さんの瓦屋根を点検するポイント

塗装屋さんは、瓦のことは素人です。

塗装屋さんが点検できるのは、大きく2つです。

①瓦が破損しているか?

②しっくいがはがれているか?

上の写真のように、しっくいがはがれていると、

「足場があるうちに、しっくいを塗りましょう!

足場分、お得になりますよ。」

と、お決まりのお客様の心に届く決めセリフを言います。

しっくいのはがれとは?

そもそもしっくいのはがれとは、何が問題なのでしょうか?

しっくいとは、その奥にある葺き土(練った土)を強風雨から保護するための防水材の役割をします。

葺き土は冠瓦の下に置かれていて、厚み約20㎝程度あります。

雨が浸入して来ても、葺き土が水を吸い込み雨漏りを防ぐ役目と冠瓦の土台の役目をしています。

少量の雨では、葺き土は問題ないのですが、強風雨では、葺き土の表面が削られることがあります。

その削りを防ぐために、水に強いしっくいを葺き土の表面塗り、葺き土の流れ出しを保護しています。

しかし、葺き土は厚みがあるため、数年では簡単に無くなりません。

上の写真のように、一部、はがれている状態では、急を要する状態ではありません。

 

瓦屋が瓦屋根をチェックするポイントはこれです!

瓦屋が瓦屋根をチェックするポイントはこれです。

①瓦の破損、ズレがあるか?

②屋根の不陸があるか?

③瓦の留付けはどうなっているか?

④瓦の施工方法が旧工法かどうか?

⑤谷板金に穴は開いていないか?

⑥しっくいがはがれていないか?

⑦といは詰まっていないか?

などです。

瓦屋は、何といっても、「雨漏りと瓦を飛散させない!」の2点です。

そのため、③は特に入念に確認します。

同じ現場で、くぎ浮きが多数見られました。

しっくいのはがれよりもくぎ浮きを直す方が優先順位が高いと思いました。

なぜなら、このくぎ浮きは、瓦の下にある、たるきのくぎ廻りが劣化していることを示しているのです。

この状態で台風などの強風を受けると冠瓦が飛散してしまいます。

上の写真は、実際に同じようなくぎ浮きが見られた現場で、台風で冠瓦が飛散したものです。

たるきのくぎ廻りが劣化して、くぎ穴が拡がり、くぎの保持力が低下しています。

しっくいのはがれよりも危険です。

 

お客様には、冠瓦の葺き直しを提案しましたが、結局、その後、連絡はありませんでした。

予算の関係もあると思いますが、コストパフォーマンスが高い補修を選ぶという選択肢をおススメしています。

 

ポイントまとめ
・瓦屋と塗装屋さんでは、瓦屋根の点検ポイントが違う。
・瓦屋根は、瓦屋の方が点検ポイントは充実。
・雨漏りと瓦を飛散させないことが選ぶポイント!

 

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