目次
雨樋の交換に必要な費用
雨樋の交換に必要な費用の目安を紹介します。
切妻屋根のように軒樋が外壁1面ごとに設置している場合は、部分修理(1面部のみ)も可能です。
雨樋のメンテナンス内容 | 概要・内容 | 費用 |
---|---|---|
雨樋の部分修理(一面部のみ) | 外壁の1面部分だけについている雨樋を、足場を設置して、交換する。 | 15~20万円 |
雨樋の全体交換 | 住宅の雨樋全体を交換する。足場全面に設置する。 | 25~60万円 |
※上表には足場費用は含まれていません。
寄棟屋根のように軒樋が屋根全体につながっていると全体の交換が必要となります。
雨樋の交換では足場の設置費用が無視できない
雨樋の交換工事で足場が必要な場合は15~25万円程度の足場設置費用が雨樋の交換費用に追加となります。
足場は、2m以上の高さでは作業の安全確保のため設置することが法律で義務づけられています。
また、雨樋は屋根の軒先(のきさき/先端部分)に設置するため、足場なしでは作業することができません。
足場の代わりに脚立などで行うと不安定で、雨樋の傾きなどの品質を確保することが難しくなります。
雨樋の交換費用における足場費用の割合は高く、無視できない状況です。
屋根修理や雨樋の修理に足場が必要であることについて詳しくはこちらの記事で解説しています。
屋根修理に足場が必要な3つの理由とは?費用相場や注意点も紹介
雨樋の交換費用を安くするために必要なこと
雨樋の交換費用を抑えるためには、複数の業者へ見積もりを依頼する「相見積もり」が重要です。
相見積もりをしたときのやり取りだけではなく、見積書を見て、業者を選ぶようにしましょう。
その理由としては、見積書を見ることで業者の良し悪しがわかるからです。
- 見積書が手書き
- 見積書に曖昧な表記がされている
- 依頼した見積内容と異なる
- 雨樋を交換するのに一式表記となっている
上記の見積書を提出した業者はオススメできません。
その上で見積もりしたときのやり取りの中で、きちんとした説明をしてくれた業者かどうかも選ぶポイントとなります。
また、部分交換の場合は、どこまでの雨樋を交換するのか、はっきりと説明してくれる業者が安心です。
足場が必要な雨樋交換では、屋根修理や外壁工事にあわせて雨樋の交換を行えば、足場代の割合を薄めることができます。
雨樋の交換時期
雨樋の交換時期は一般的には20~年程度となっています。
雨樋は建物の立地状況、屋根の形状、雨樋の設置状況の影響をうけやすい部材です。
日射による熱、紫外線による劣化、落ち葉・土ぼこりの詰まり、雨水の滞留、寒暖差による伸縮の繰り返し、風・雪などの外力などの影響を受けると通常よりも交換時期が早まるケースもあります。
また、雨樋の素材ごとに交換時期の目安が異なりますので、紹介しておきます。
雨樋の素材 | 交換時期の目安 |
---|---|
塩化ビニール | 約20年 |
ガルバリウム鋼板 | 約20~30年 |
銅 | 約30年 |
ステンレス | 約30~年 |
そのため、年数はあくまでも目安であり、雨樋の不具合の有無で交換時期を判断しましょう。
25年を経過している場合は、金具や部品等の交換が必要な状態となっている可能性があります。
雨樋の交換に必要な日数
雨樋の交換に必要な日数を紹介します。
雨樋修理内容 | 期間 |
---|---|
雨樋の部分交換 | 数時間~1日程度 |
雨樋の全体交換 | 1~3日程度 |
※足場設置の期間は含まれていません。(足場設置の場合は、プラス2~4日程度です。)
雨樋の交換に必要な費用や日数について詳しくはこちらの記事で解説しています。
雨樋の交換を行うときの流れ
雨樋の交換を行うときの流れを紹介します。
- 足場の設置
- 既存雨樋・金具の撤去
- 軒樋の金具の取り付け
- 軒樋の取り付け
- 縦樋と金具の取り付け
以下で簡単に紹介します。
①足場の設置
足場が必要な場合は、足場を最初に設置します。
雨樋を交換する場所に設置しますが、足場が倒れないように全周組んだり、コの字に組んだりします。
少なくとも雨樋を交換する1日前には設置します。
②既存雨樋・金具の撤去
撤去する雨樋とその取付金具を撤去します。
取付金具のあなは、雨漏りしないようにコーキング処理してふさぎます。
③軒樋の金具の取り付け
軒樋をはめ込むための金具を最初に設置します。
軒樋全体から縦樋の落とし口に向かって、スムーズに雨水が流れるように傾斜を設定して取り付けます。
また、屋根材によって軒樋の高さが異なるため、傾斜だけでなく高さも考慮して取り付けます。
④軒樋の取り付け
軒樋の金具に軒樋を取り付けます。
金具にはまり込むようになっていますので、引掛けて取り付けます。
軒樋とその他の継手などの部材は雨樋専用接着剤を使用してつなぎます。
縦樋と連結する位置で軒樋に穴を開け、集水器を取り付けます。
⑤縦樋と金具の取り付け
軒樋に穴を開けたら、縦樋の金具を取り付けます。
「でんでん」と呼ばれる縦樋用の金具を外壁に取り付けますが、壁側が水上となるように少し角度をつけて設置することで、雨漏りを防ぐことができます。
でんでんに縦樋を取り付けて完成です。
交換を伴わない雨樋の修理やメンテナンスの費用
雨樋の交換以外の雨樋の修理やメンテナンスの費用について紹介します。
雨樋のメンテナンス内容 | 概要・内容 | 費用 |
---|---|---|
雨樋の掃除・DIY | 1階屋根の雨樋を自分で掃除する。 必ず下からはしご・脚立などを使用してください。※落下に注意してください。 | 0円(自分の時間だけ) |
雨樋の掃除・業者 | 屋根屋さんに掃除を依頼して、雨樋の詰まりを掃除する。 | 2~3万円 |
雨樋の部分修理 | 足場を設置せずに、部分補修する。 | 5~10万円 |
雨樋の塗装 | 外壁・屋根などに併せて、雨樋を塗装する。 | 5~10万円 |
雨樋の部分修理(一面部のみ) | 外壁の1面部分だけについている雨樋を、足場を設置して、交換する。 | 15~20万円 |
雨樋の全体交換 | 住宅の雨樋全体を交換する。足場全面に設置する。 | 25~60万円 |
※上表には足場費用は含まれていません。
DIYで雨樋の掃除をすれば、費用はかかりません。
しかし、高所作業となるため、不安を感じる人は専門業者に依頼することをオススメします。
雨樋のメンテナンスを行うことは、雨樋の不具合を未然に防ぎ、雨樋の交換時期を遅らせることにつながります。
雨樋の交換費用を節約するためのDIYは可能?
雨樋の交換費用を節約するためにDIYを行うことには、2つのリスクがあり、オススメしていません。
1つは高所作業となり、作業中に落下し大けがをしたり、亡くなったりする大きなリスクがあります。
また、足場を設置することはDIYでは大変難易度が高いです。
2つ目は交換した雨樋から水漏れが発生するリスクです。
軒樋全体に水勾配をつけてやる必要がありますが、かなり難しい作業となります。
うまく設置できないと軒樋に雨水が滞留したり、オーバーフローしたりするので再び不具合となってしまいます。
節約するために行ったDIYがかえって高くつく可能性がありますので、DIYか業者に依頼するか、よく検討してみましょう。
雨樋の寿命を延ばすにはメンテナンスが重要です
雨樋の寿命を延ばすためには、適切に修理を行ったり、雨樋の掃除を定期的に行って詰まりを防止したりすることが重要です。
雨樋の詰まりは、雨樋の寿命を短くしてしまったり、オーバーフローして外壁を劣化させてしまったりする原因になります。
1階屋根であれば、DIYでの掃除も選択肢の1つとなりますので、可能かどうか、雨樋を掃除した動画でご確認ください。
落ち葉などによる雨樋の詰まりを防止するためには、「落ち葉よけシート」を設置することがオススメです。
「落ち葉よけシート」を設置すれば、雨樋のメンテナンス費用の削減や雨樋掃除の負担の軽減につながります。
「落ち葉よけシート」について詳しくはこちらの記事で解説しています。
雨樋の詰まりは本当に防げる?落ち葉よけシートをDIYで試しに設置してみました!
【まとめ】雨樋の交換費用は業者に差があります
雨樋の交換に必要な費用の目安を紹介しました。
雨樋の状況判断や雨樋の交換費用は業者により差がありますので、相見積もりを行って自分のイメージにあう業者を選びましょう。
相見積もりは最安値の業者を探すためというよりは、安心して依頼できる業者を探すためと考えて行いましょう。
雨樋の交換時期を遅らせるには、雨樋のメンテナンスをしっかりと行うことが有効です。
また、落ち葉が気になる場所では、「落ち葉よけシート」を設置することで掃除の負担を軽減することにつながります。
屋根・雨漏りに関してお悩みの方はお気軽にお問い合わせください。
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