目次
屋根塗装の費用相場
屋根塗装の費用相場の目安を紹介します。
屋根塗装と言っても、建物の大きさ、形状や立地、屋根材の種類や劣化状態、塗装の種類などによって費用は変わります。
一般的な2階建てのスレート屋根の場合（30坪前後の大きさの建物・塗り面積が60～80㎡程度）は40～60万円程度となります。
屋根の塗装費用の内訳について詳しくはこちらの記事で解説しています。
塗装代の相場価格
屋根塗装費用において、塗料代は全体の約30～40％を占めています。
塗料代は塗料メーカーや製品の種類によっても価格は大きく変わります。
塗料の種類によって、価格や屋根における耐用年数が異なりますので紹介します。
| 塗料の種類 | 屋根の塗料耐久年数 | 費用目安 |
|---|---|---|
| ウレタン | 約4～6年 | 25,000～70,000円 |
| シリコン | 約5～7年 | 30,000～80,000円 |
| フッ素 | 約7～10年 | 80,000～160,000円 |
| 無機 | 約10～15年 | 100,000～240,000円 |
上記表は一般的な住宅屋根の目安です。
塗装代には、その他の工事費用として、工事費が全体の約35～45％、足場代が25～30％程度となります。
足場費用が約1/3と大きな割合を占めています。
屋根塗装の費用相場に影響を与える3つの要素
屋根塗装の費用に大きく影響を与える3つの要素について紹介します。
- 屋根の汚れ
- 屋根の数・面積
- 屋根の勾配
次の章からそれぞれ詳しく解説していきます。
【屋根塗装の費用相場に影響を与える要素】①屋根の汚れ
屋根の汚れは塗装費用に影響を与えます。
塗装の前には十分に屋根の汚れを落としてから作業に入る必要があるからです。
屋根の汚れを落としきれないまま、塗装するとその後に不具合が発生するためです。
屋根の汚れは高圧洗浄で取り除いていきます。
スレート・セメント屋根では、コケや藻、カビなどが表面に付着していることが多く、しっかりと高圧洗浄の水圧で吹き飛ばします。
高圧洗浄の費用相場は200円～300円/㎡ですが、コケやカビなどで汚れが激しい場合は追加措置として洗浄剤（400～500円/㎡）を入れて高圧洗浄することもあります。
屋根の苔を除去するための費用について詳しくはこちらの記事で解説しています。
金属屋根材はサビなどの汚れを取り除く必要があります。
高圧洗浄以外に、ケレン作業をしてサビや古い塗膜を取り除き下地処理を行います。
その分の費用が追加となります。
【屋根塗装の費用相場に影響を与える要素】②屋根の数・面積
屋根塗装の費用に影響を与える要素に、屋根の数と面積があります。
大きな家や複雑な屋根形状では、当然屋根の数や面積が多いため、費用が思ったよりも高くなってしまいます。
一般的な住宅2階建ての30坪程度の床面積の場合、
壁から屋根の出（軒の出）がある場合は、ざっくり90㎡程度の屋根面積となります。
壁から屋根の出（軒の出）がない場合は、ざっくり60㎡程度の屋根面積とお考えください。
【屋根塗装の費用相場に影響を与える要素】③屋根の勾配
屋根塗装の費用に影響を与える要素に、屋根の勾配があります。
同じ床面積でも、屋根の勾配が大きいほど塗装する面積は広くなります。
その分だけ、塗装費用は高額となります。
また、6寸勾配以上の急な屋根になりますと職人が普通に屋根の上で作業することはできません。
追加の屋根足場費用が発生しますし、足場につかまっての作業となるため、作業手間も割高となります。
足場費用について詳しくはこちらの記事で解説しています。
どれくらいの費用相場の塗料を選ぶべきなの？
屋根は外壁よりも塗料の劣化が早く長持ちしません。
これは、屋根の環境が壁に比べて厳しいからです。
- 日射を長時間浴びる
- 紫外線劣化が進行する
- 日射・放射冷却の影響により1日の寒暖差が大きい
- 雨や雪に直接さらされる
このため、屋根で高価な塗料を使用しても、耐久性は期待できません。
そのため、オススメはシリコン塗料（2,000円/㎡程度）（耐用年数5～7年）となります。
外壁の塗り替えはシーリングの寿命がボトルネックとなっており、10年程度ですので、高価な塗料を使用してそれより屋根を長持ちさせても再び塗装することになり、無駄となるからです。
ウレタン塗料は、シリコンよりも安いけれど耐用年数が短いため、塗装を行うために足場を組む必要があるため、一定の耐用年数があるシリコンの方がオススメです。
少し高いけれど遮熱塗料は効果があるの？
高価な遮熱塗料が人気ですが、住宅ではコストアップ分の効果は見込めません。
弊社が屋根塗装でオススメしている遮熱塗料は普通のシリコン塗料の白色です。
普通塗料の白色は日射反射率が高いので、遮熱塗料の黒や茶に比べても屋根の表面温度の上昇を抑えることができます。
遮熱塗料について詳しくはこちらの記事で解説しています。
屋根塗装で遮熱塗料を使うのは効果的？メリットとデメリットを解説
屋根塗装と外壁塗装は一緒にやるのがオススメ
屋根塗装と外壁塗装は塗装のサイクルを同じタイミングになるようにメンテナンスすることで、足場設置の費用負担を軽減することができます。
足場設置の費用は、30坪程度の一戸建てなら15～20万円程度は必要となりますので、屋根、外壁、雨樋などのメンテナンス毎に足場を設置することはかなりの費用負担となります。
不具合が発生していなければ、外壁塗装に併せて、屋根、壁、雨樋のメンテナンスを計画することをオススメしています。
また、家まるごと〇〇万円という他社よりずば抜けて安価な提案をしている所には用心しましょう。
屋根・壁を一緒に塗装しても費用は足場代が軽減されるぐらいなので、圧倒的に安い所は手抜きの可能性があります。
塗装して最初は違いはわからないですが、その後に不具合が出ても逃げられてしまいます。
相場価格の中で安価な所を選ぶことをオススメしています。
【まとめ】屋根の塗装の前に費用相場を知っておこう
建物の大きさ、形状や立地、屋根材の種類や劣化状態、塗装の種類などによって費用は変わりますが、一般的な2階建てのスレート屋根の場合（30坪前後の大きさの建物・塗り面積が60～80㎡程度）は40～60万円程度となります。
この中の約1/3は足場費用が占めており、もったいないので、屋根、壁、雨樋をあわせてメンテナンスすることをオススメします。
屋根の塗装は外壁に比べて耐用年数が短くなってしまうので、余り高価な塗料ではなく、シリコン塗料がオススメです。
夏の暑さ対策を検討されているならば、遮熱塗料ではなく、白系のシリコン塗料がコストパフォーマンスが高いです。
屋根の塗装の前に屋根、壁、雨樋のメンテナンス計画を行い、費用相場を把握して、メンテナンスを行っていきましょう。
屋根に関してお悩みの方はお気軽にお問い合わせください。
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