目次
雨漏りはどうして起こる?
外壁や屋根では、外壁材・屋根材が一次防水となり、その室内側に入っている防水シートが二次防水となり、この2つがセットで防水機能を果たしている間は雨漏りを防いでいます。
しかし、どちらかに不具合が発生すると雨漏りが起こる可能性があります。
経年した建物での雨漏りについて考えてみます。
外壁(屋根)材が経年劣化で、ズレたり、変形したり、シールが切れたりするとそこから防水シート上に想定以上の雨水が浸入します。
想定以上の雨水が防水シートを流れたり、防水シート自体が劣化したりすると防水シートにある釘穴や開口部との取り合いの隙間から雨水が防水シートを突破して建物内へ浸入することで雨漏りとなります。
築浅の建物で発生する雨漏りについても検討します。
外壁(屋根)材が正しく施工されていても、強風雨時では外壁(屋根)材同士のわずかな隙間から雨水は防水シート上に浸入します。
防水シートの開口部周辺での施工ミスがあると、その欠損部から雨水浸入して雨漏りとなります。
一次防水・二次防水のどちらかに経年劣化や施工ミスがあると雨漏りとなる可能性が高いです。
雨漏りはなぜ起こるのかについて詳しくはこちらの記事で解説しています。
雨漏りはなぜ起こる?屋根の基本構造からよく起こる場所まで徹底解説
雨漏りは雨漏り調査専門にやっている会社に頼むべき?
雨漏り調査をしっかり行うからといって雨漏り調査だけを専門に行う業者が良いとは限りません。
雨漏り修理は雨漏りを特定した上で、さらにしっかり不具合原因を修理するスキルも重要と言えます。
雨漏り調査業者と雨漏り修理業者が異なる場合、再発したときの責任が不明確となるからです。
雨漏り調査を行う会社は4つのパターンに分類できます。
- 雨漏り調査専門会社
- 雨漏り修理会社(しっかりと雨漏り調査する)
- 外壁・屋根の施工・塗装メンテナンス会社
- リフォーム会社
外壁・屋根のメンテナンス会社やリフォーム会社は雨漏り調査・修理が専門ではなく、雨漏り修理と言って全体メンテナンスを提案する場合が多いようです。
雨漏り修理会社が雨漏り調査もしっかりやっている場合は雨漏りの専門性も高く、1社だけで雨漏り調査・修理が完結し、責任が明確なのでオススメとなります。
雨漏り調査専門でやっている業者の探し方
雨漏り調査専門でやっている業者(雨漏り修理まで)の探し方を紹介します。
- 建築業界の雑誌
- インターネットのサイト
- SNS
●建築業界の雑誌
雨漏り調査の専門家で正しい知識・調査力を持っている業者はそんなに多くはありません。
建築業界の雑誌で連載をしている業者は数少ない業者の中の1つと言えます。
図書館などにある雑誌やインターネットで検索して、業界誌に掲載されている業者を探してみましょう。
●インターネットのサイト
インターネットのサイトから雨漏り調査専門業者を探すこともできます。
検索キーワードに「地元の地名」「雨漏り調査」などを入れると近くの業者を探すことができます。
ただし、最初に出てくる「スポンサー」と記載されているサイトは広告のページとなりますので、それが付いていない上位のサイトで探してみましょう。
●SNS
YouTube、インスタグラム、Facebook、TikTokなどのSNSで探すこともできます。
但し、会社の情報量が少ないので、SNSで見つけた業者のホームページを必ず検索しておきましょう。
会社概要・雨漏り調査事例・雨漏り修理事例を確認して、イメージに合う業者を選びましょう。
WEB検索での信頼できる雨漏り修理業者の選び方について詳しくはこちらの記事で解説しています。
【webで検索】信頼できる雨漏り修理業者の選び方。web会社or地元業者?
悪徳の雨漏り調査専門の業者に注意しよう
雨漏り調査専門の業者の中には悪徳業者が潜んでいます。
目視調査だけで見た目にはしっかりした報告書を作成し、結果、全面塗装・全面葺き替えが必要と営業する悪徳業者がいます。
その後の補償もしっかりうたっているのですが、雨漏りが再発して何度来ても直せないパターンが多いようです。
全面塗装・全面葺き替えしてしまうと大きな金額の工事が期待できないので、良心的ではない対応をとるようです。
お客様の方のメンタルがやられて、保証があってもその業者には連絡したくなり泣き寝入りしてしまうパターンがあります。
悪徳の雨漏り調査専門の業者にダマされないためには、雨漏り調査の種類と費用感を知っておくことが重要です。
雨漏り修理の悪徳業者を見抜くコツについて詳しくはこちらの記事で解説しています。
【屋根屋が解説】雨漏り修理の悪徳業者を見抜く5つコツを徹底解説!
雨漏り調査の種類と費用について、次の章から詳しく解説していきます。
雨漏り調査に必要な種類と費用
雨漏り調査を行う方法はいくつかあります。
建物の構造によって向き不向きがありますので、一概にどの調査方法がいいとは言えません。
また、各調査方法をとってみてもその内容が標準化されているわけではありません。
そこで、代表的な5つの調査方法をご紹介します。
- 目視調査
- 散水調査
- 赤外線サーモグラフィ調査
- 発光液調査
- ドローン撮影調査
それぞれの調査内容と費用を簡単にまとめました。
調査方法 | 費用の目安 | 調査内容 |
---|---|---|
目視調査 | 0円 | 雨漏り部分を目視・写真撮影して、調査する方法です。 |
散水調査 | 0~30万円 | 水道の蛇口にホースをつないで、浸入口に散水をして、雨漏りを再現する調査方法です。 |
赤外線サーモグラフィ調査 | 0~20万円 | 赤外線カメラを使い、建物内外の熱画像を撮影して、雨水の浸入経路を調査する方法です。 |
発光液調査 | 15~20万円 | 雨漏りの浸入口を見分けるために、蛍光液の色を変えて、場所を特定する調査方法です。 |
ドローン撮影調査 | 0~10万円 | 屋根などの高所部分で目視できない所をドローンにより写真撮影して調査する方法です。 |
雨漏りを特定する方法について詳しくはこちらの記事で解説しています。
【雨漏りの特定方法】原因を調査するための5つの方法を徹底解説
雨漏り修理費用を負担しなくて良いケース
雨漏り修理費用を負担しなくて良いケースについて紹介します。
- 瑕疵担保責任による修理が可能な場合
- 自然災害が原因で火災保険が使える場合
- 賃貸物件の場合
●瑕疵担保責任による修理が可能な場合
築10年以内の雨漏りは瑕疵担保責任で建設会社・販売会社による負担で雨漏り修理が行われる可能性があります。
●自然災害が原因で火災保険が使える場合
自然災害が原因で雨漏りが発生した場合に、雨漏り修理を火災保険が使える可能性があります。
●賃貸物件の場合
賃貸物件の場合は、雨漏り修理は大家さんの負担で行われます。
瑕疵担保責任について詳しくはこちらの記事で解説しています。
雨漏りは瑕疵担保責任により無料で修理可能?事例ごとに徹底解説!
火災保険を使った雨漏り修理について詳しくはこちらの記事で解説しています。
雨漏り修理に火災保険を使いたい!経年劣化によるものも可能なのかを解説
雨漏り調査は業者に頼まなくても自分でできる?
誰でもできる雨漏りの原因箇所の探し方は「目視調査」です。
特別な道具や建物の破壊を行う必要もなく、最も簡単かつ低リスクに行える調査です。
目視による調査の基本は2つです。
- 孔開き・ヒビ割れの部分を探す
- 他の部分と異なる部分を探す
雨漏りに近い場所の外側を探すだけですので、自分でトライすることもありだと思います。
ただし、はしごに登ったり、屋根に上がることは危険な行為となるのでやめておきましょう。
また、実際に水をかける「散水調査」は、「目視調査」で気になった場所へ行うこととなります。
目視で気になる部分があった場合はチャレンジすることもありだと思います。
ただし、散水調査は知識・コツが必要ですので、何の準備もなく行うことはやめておきましょう。
自分で行うのに自信がない場合や原因がわからなかった場合は、放置せずに雨漏り調査専門の業者に依頼するべきです。
自分でできる雨漏り箇所の探し方について詳しくはこちらの記事で解説しています。
自分でできる雨漏り箇所の探し方とは?知っておくべきポイントも紹介
雨漏り調査専門業者に依頼しても原因不明の場合はある
雨漏り調査専門の業者だからといって、すべての雨漏りで原因が把握できるとは限りません。
難しい雨漏りですと、雨漏り調査専門業者に依頼しても原因不明の場合があります。
弊社では、徹底的に雨漏り調査を行いますが、原因を特定できないこともゼロではないです。
一方で、他社がわからなかった雨漏りの原因を特定することも多々あります。
なかなか直らない屋上からの雨漏り 散水調査で一撃でした【愛知県犬山市】
難しい雨漏りの原因を特定した事例紹介の動画もあります。
実際の散水調査の様子について詳しくはこちらの記事で解説しています。
多くの雨漏り調査専門業者に負けない神清の調査力
神清には、なかなか直らない雨漏りの依頼が多くきて、そのほとんどをしっかりと直しています。
神清は原因調査のノウハウと丁寧な調査を心がける調査員のメンタルを長年、つちかってきているからです。
また、売上金額の大きさではなく、雨漏りを止めることを調査・修理の目的として明確に活動しています。
ここで、雨漏り調査方法をご紹介します。
目視調査
目視調査は、雨漏り調査の中で、もっとも重要な調査です。
原因を探すために、小屋裏(天井上)・屋根・壁・屋上・床下・バルコニーなど、お客様の了承を得て、入れるところは確認させていただきます。
屋根・壁に直接登り、近接目視で調査します。
併せて、写真を撮ります。
目視調査の結果を、しっかりと写真で残します。
「ドローンで写真を撮る」
足場が必要な建物の屋根は、ドローンで撮影して調査します。
散水調査
目視調査により、探したあやしい部分・劣化部分を順番に散水します。
散水調査は、知識と経験によって、結果が大きく異なります。
しかし、部分修理を行う上では、有効な調査方法と言えます。
弊社は長年の経験・知識・原因追究の執念がありますので、お任せください。
赤外線サーモグラフィ調査
赤外線サーモグラフィ調査で、雨漏りの水分による温度変化を調べます。
また、散水試験による室内への漏水を素早く確認することも可能です。
ハイスペックのサーモグラフィで撮影するので、詳細までチェックします。
「熱画像を撮る」
赤外線カメラは、表面温度を撮影するものです。
撮影手順、方法、解析によって、表面温度差から雨漏りの有無を判断します。
赤外線サーモグラフィ調査は経験・知識によって調査結果が変わるので、実績のある弊社にお任せください。
含水調査
雨染みが現在、濡れているものなのか、以前の染みなのか、簡単に確認する方法として、木材に含まれている水分の量を測定します。
木材の水分の有無により、雨漏りのルートを特定します。
木材の含水率を測定して、建物本体の健全を把握します。
温湿度測定
雨漏り以外に、水が発生するトラブルとして、結露があります。
その空間の温湿度と表面温度を測定することで、その水分が雨漏りなのか、結露なのか、判断することができます。
各種の調査結果から、総合的に判断して、雨漏りの原因を特定します。
雨漏り調査だけではなく、住宅の屋根・壁の木材が健全となるように診させていただきます。
【まとめ】雨漏り調査専門でやっている業者に頼もう
雨漏り調査を行う会社は4つのパターンに分類できます。
- 雨漏り調査専門会社
- 雨漏り修理会社(しっかりと雨漏り調査する)
- 外壁・屋根の施工・塗装メンテナンス会社
- リフォーム会社
雨漏り修理会社が雨漏り調査もしっかりやっている場合は雨漏りの専門性も高く、1社だけで雨漏り調査・修理が完結し、再発時の責任が明確なのでオススメとなります。
雨漏り調査専門の業者の中には悪徳業者が潜んでいます。
目視調査だけで見た目にはしっかりした報告書を作成し、結果、全面塗装・全面葺き替えが必要と営業する悪徳業者がいます。
神清では、なかなか直らない雨漏りの依頼が多くきて、そのほとんどをしっかりと直しています。
その理由として、弊社には原因調査のノウハウと丁寧な調査を心がける調査員メンタルをつちかっているからです。
雨漏りに関してお悩みの方はお気軽にお問い合わせください。
神清からのお願い
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