目次
種類別!防水工事の一戸建ての費用相場
防水工事には、大きく分けると4つの種類があります。
- ウレタン防水
- FRP防水
- シート防水
- アスファルト防水
次の章から詳しく解説していきます。
【防水工事の一戸建ての費用】①ウレタン防水
ウレタン防水はウレタン樹脂という液体の防水材を塗布し乾燥させて防水層を作る防水工事です。
既存防水層の上に付帯設備(室外機、外部配管等)が設置されている複雑な形状にも防水層を作ることができます。
比較的低コストなため一般的によく行われる防水工事です。
下地の状況によって、密着工法、メッシュ工法、通気緩衝工法を選んで施工します。
ウレタン防水の耐用年数は10~13年程度です。
ウレタン防水の費用は6,000~8,000円/㎡程度です。
【防水工事の一戸建ての費用】②FRP防水
FRP防水のFRPとは繊維強化プラスチック(Fiber Reinforceed Plastics)の略称のことです。
液体のポリエステル樹脂に硬化剤を加えて、ガラス繊維などで補強・一体化した塗膜防水です。
耐衝撃性・耐摩耗性に優れて軽量であるため、ウレタン防水に次いで人気の工法です。
FRP防水の耐用年数は10~15年程度です。
FRP防水の費用は6,500~8,500円/程度です。
【防水工事の一戸建ての費用】③シート防水
塩ビシート防水とは塩化ビニル樹脂でできたシート状の防水材1枚で防水層を作る工法です。
耐久性・耐摩耗性が高いシートをそのままかぶせるので、最低限の下地処理で施工が可能です。
下地の状態によって、接着工法、機械的固定工法を選んで施工します。
シートの表面は凹凸がなく滑らかなので、汚れが堆積しにくく、汚れても落としやすいです。
付帯設備があり、施工場所の形状が複雑な場所への施工は困難です。
また、経年劣化で硬くなり、破断しやすくなるデメリットがあります。
塩ビシート防水の耐用年数は12~15年程度です。
塩ビシートの費用は6,000~8,000円/程度です。
【防水工事の一戸建ての費用】④アスファルト防水
アスファルト防水とは合成繊維不織布にアスファルトを含浸・コーティングしたシート状のルーフィングを貼り重ねて形成する古くからある工法です。
仕上がりがフラットではないため、歩行しないところに施工します。
工法が3種類あり、熱工法、トーチ工法、常温工法とあり、使用状況で使い分けます。
施工中に臭いや煙が発生するため、既に居住者がいる場合のバルコニーなどのリフォームには一般的には使用さません。
アスファルト防水の耐用年数は12~20年程度です。
アスファルト防水の費用は6,000~8,000円/程度です。
ベランダのみの防水工事の費用目安
一戸建てのベランダのみの防水工事を行ったときの費用の目安や内訳を紹介します。
ベランダ(約20㎡)のウレタン防水工事による改修費用の目安です。
工事内容 | 数量 | 単価 | 金額 |
---|---|---|---|
高圧洗浄 | 一式 | 30,000円 | 30,000円 |
下地処理 | 一式 | 50,000円 | 50,000円 |
足場設置 | 一式 | 120,000円 | 120,000円 |
ウレタン防水 | 20㎡ | 8,000円/㎡ | 160,000円 |
処分費 | 一式 | 20,000円 | 20,000円 |
※雨漏りなどなく既存防水が劣化していない場合は、下地処理費が少なくなります。
既存の防水層の種類に関係なく、また、ベランダに付帯設備などがあっても、ウレタン防水は工事可能です。
ベランダから雨漏りしている場合、ベランダの防水工事は壁・サッシとの取り合い部などの処理を入念に行うことになります。
雨漏りが発生する前にベランダ防水のメンテナンスを行った方が安価となります。
屋上のみの防水工事の費用目安
一戸建ての屋上を防水工事を行ったときの費用の目安や内訳を紹介します。
屋上(約100㎡)のウレタン防水工事(通気緩衝工法)による改修費用の目安です。
工事内容 | 数量 | 単価 | 金額 |
---|---|---|---|
高圧洗浄 | 100㎡ | 300円/㎡ | 30,000円 |
下地処理 | 一式 | 50,000円 | 50,000円 |
足場設置 | 一式 | 130,000円 | 130,000円 |
ウレタン防水(通気緩衝工法)平場 | 100㎡ | 7,000円/㎡ | 700,000円 |
ウレタン防水(メッシュ工法)立上り | 40m | 5,000円/m | 200,000円 |
脱気筒設置 | 2個 | 20,000円/個 | 40,000円 |
改修用ドレン設置 | 2個 | 25,000円/個 | 50,000円 |
処分費 | 一式 | 20,000円 | 20,000円 |
※雨漏りなどなく既存防水が劣化していない場合は、下地処理費・ウレタン防水立上りが少なくなります。
また、既存防水層が劣化していない場合は、平場をウレタン防水(密着工法)とすることで安価となります。
一戸建ての外壁の防水工事の費用目安
外壁の塗装工事の費用に比べて、外壁の防水塗装工事は費用が高額となります。
シリコン塗料を使った一般的な外壁塗装工事は2,500~3,500円/㎡程度で、防水性能の高い塗料を使った外壁防水塗装工事は6,000〜7,000円/㎡程度となります。
総額で見ますと一般的な一戸建ての外壁塗装工事はシリコン塗料だと100万円程度で、外壁防水塗装では120~130万円程度になります。
外壁がサイディングの場合は、防水塗装工事は行いません。
サイディングの場合は、目地・サッシまわりのコーキング打ち替えとサイディング表面の塗装を行います。
外壁の防水塗装のメリットとデメリットについて詳しくはこちらの記事で解説しています。
外壁の防水塗装の内訳とは?
一戸建ての外壁防水塗装工事の内訳について紹介します。
項目 | 摘要 | 単価 | 費用目安 |
---|---|---|---|
足場設置 | クサビ(ピケ)足場(養生ネット含む) | 1,000~1,200円/㎡ | 18~25万円 |
高圧洗浄 | 水道水 | 150~300円/㎡ | 2~4万円 |
防水塗装 | 複層弾性 | 6,000~7,000円/㎡ | 70~80万円 |
コーキング | 変成シリコン | 950~1,200円/㎡ | 10~20万円 |
※外壁の状態によって防水塗装工事の種類が異なります。
外壁のヒビ割れが少なく単層弾性、微弾性塗料仕上げなどで防水塗装する場合は費用が安価となります。
【まとめ】防水工事の費用を把握しておくことは重要です
床面の防水工事の4つの種類とその特徴・費用を紹介しました。
一戸建て住宅のメンテナンス防水工事の場合は、ウレタン防水を行うことが多いです。
既存の防水層の種類とその状況によっては、ウレタン防水以外で行うことも可能です。
一戸建て住宅の外壁防水塗装は外壁にヒビ割れが多く入っているときに、行う工事となります。
外壁塗装工事に比べて、2、3割は高くなりますので、必要に応じて検討しましょう。
雨漏りに関してお悩みの方はお気軽にお問い合わせください。
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